理事長コラム「ススメのひらき」~禍を転じて福となす

禍い転じて福となす

新型コロナウイルスは収束する様子は見られず、今後どうなっていくのか不安を感じながらこのコラムを書いています。(2020年4月14日)

2011年3月11日に発生した東日本大震災を経験し、その後防災意識やボランティアへの国民的関心が高まったのと同様に、今回も意識の変化や社会の有り様に変化がおこるでしょう。

すでに始まっています。

学校(オンライン授業)

オンライン授業とは、自宅や好きな場所でパソコンやタブレット、スマートフォンを利用し授業映像を見ながら学習することです。オンラインとは「インターネットで」と言うことです。リアルタイムで映像が配信される「ストリーミング」と録画映像を好きなタイミングで見る「オンデマンド」型があります。

民間の塾や予備校、一部大学では数年前から行っていましたが、今回のことで一部の小学校や中学校でも導入されています。病気等で学校に通えなかった子ども達も均しく教育を受けることができます。また、今まで当たり前すぎて考えたこともなかった「学校に通う」と言う行為、学校の存在を考える契機になるでしょう。

仕事(リモートワーク)

リモートワーク(テレワーク)とは、日本語で言うところの在宅勤務です。業務のほぼ全てを会社(オフィス)以外で行います。特にIT系の職種は会社でしか出来ない業務は少なく、パソコンとインターネットがあれば自宅やカフェで仕事ができます。書類やデータ作成のみならず会議も行います。実際、多くのIT系の会社は早い段階で在宅勤務に切り替えています。

リモートワークの環境が整備されれば、子育て中、介護、病気、障がい、年齢にとらわれず多様な働き方が実現されるでしょう。

リモートワークの実施の障害になっている問題の一つが書類への押印だそうです。印鑑も無くなっていく、かな?

医療(オンライン診療)

オンライン診療とは、自宅と病院に居る先生をパソコンやタブレット、スマートフォンで繋ぎ、病院に行くことなく診療を受けることです。オンライン診療は昨年2019年に法律が成立し、一部離島や過疎地域で試験導入が始まっていました。初診は必ず対面でと言う法律でした、今回の件で初診からオンラインで良い事になりました。さらに、薬の配送もおこなわれるそうです。

どこに住んでいても、どのような状況でも医療サービスを受けられる。素晴らしいことです。今後は在宅医療が進むことでしょう。

コミュニケーション(Zoom飲み会)

Zoom飲み会とは、インターネットを利用したビデオ会議サービス「Zoom」を利用して顔を合わせながら自宅飲みをすることです。最初この話を聞いたときは、笑ってしまいましたが、結構行われているし、楽しそうです。

その場に居合わせないでもFace to Faceでコミュニケーション。コミュニケーションの形も変わりそうです。

次のステップへ

今回の件で、インターネットの有用性を強く感じさせられます。仕事、勉強、医療、コミュニケーション。もし、インターネットなどIT技術がなかったら一体どうなっていたのでしょう。

電気、ガス、水道、インターネット。インターネットは一部の人のものではなく、社会に、生活に欠かせないライフラインとしてしっかりと認識されました。1990年台後半からからはじまったIT革命は、技術開発のステージから、いよいよ本格的な利活用のステージに。

上手に利活用し皆さんの生活がより豊かになるよう、引き続きお手伝い(サポート)していきます。