理事長コラム「ススメのひらき」~SNSの歩き方
前回は、スマートフォンのバッテリーを長持ちさせるための節約術について、いくつかご紹介しました。充電の仕方やアプリの使い方を少し工夫するだけで、バッテリーの持ちがぐんと良くなるので、ぜひ試してみてくださいね。
理事長コラム「ススメのひらき」~ドキドキが止まらない
さて、スマートフォンは、私たちにとって今や生活に欠かせないものとなりました。電話やメールはもちろん、インターネットで色々な情報を見たり、地図アプリで目的地までの道順を調べたり、銀行の残高確認や振込なども、スマートフォン一つで簡単にできてしまいます。本当に便利な時代になったものですね。
しかし、その一方で、スマートフォンやインターネットに潜む危険についても、知っておく必要があります。今回は、特に「SNS」と呼ばれるサービスに潜む危険について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
「SNSって、なんだか難しそう…」
「若い人たちが使うものでしょ?」
そう思っている方もいるかもしれません。
確かに、SNSは、私たちが普段使っている電話やテレビとは、少し勝手が違う部分があります。
しかし、SNSの基本的な使い方や注意点を知っておけば、誰でも安全に利用することができます。今回は、SNSを使う上で特に気をつけたいポイントを、具体例を交えながら分かりやすく説明していきます。
SNSって、一体何だろう?
「SNS」って聞いたことありますか?
難しそうな言葉に聞こえるかもしれませんが、安心してください。簡単に言うと、SNSは、インターネット上でたくさんの人と繋がるための道具のようなものです。
例えば、Facebook(フェイスブック)、LINE(ライン)、X(エックス)、Instagram(インスタグラム)など、色々な種類のSNSがあります。
「Facebookで昔の友達と再会したよ!」
「LINEで息子家族とビデオ通話してるんだ!」
なんて話を聞いたことがあるかもしれませんね。
SNSを使えば、遠く離れた家族や友人と、まるで近くにいるようにコミュニケーションをとることができます。写真や動画を共有したり、お互いの近況を報告したり、コメントを書き合ったり・・・。
まるで、手紙や電話、そして実際に会って話をすることが、インターネット上で簡単にできるようになったようなものです。
便利だけど、ちょっと待って!SNSを使う上での注意点
とても便利で楽しいSNSですが、使い方を間違えると、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。それは、まるで、見知らぬ街を一人で歩くようなもの。危険な場所や、悪意を持った人に近づいてしまわないよう、注意することが大切です。
トラブル①インターネット上に個人情報は書き込まない!
SNSは、誰でも世界中に情報を発信できる便利なツールですが、その反面、あなたの情報が思わぬ人にまで見られてしまう可能性があることを、知っておく必要があります。
例えば、あなたが「今日はこれから、月に一度のお楽しみの旅行に出発!行き先は、南の島です!」と投稿したとします。すると、あなたのことを全く知らない誰かに、「○○さんは、今日から旅行で留守にするんだ」と分かってしまうかもしれません。
さらに、「私の家は、駅前の花屋さんの2階です!」といったように、自宅の場所が分かってしまうような情報も、合わせて載せてしまったら・・・大変危険です!もし、悪意のある人がこれらの情報を見てしまったら、「旅行で留守の間を狙って、家に忍び込もう」と考えるかもしれません。
インターネット上に個人情報を書き込むことは、まるで、家の鍵を誰にでも見える場所に置いておくようなものです。「インターネット上に個人情報は書き込まない」ことを、常に心がけましょう。
トラブル②知らない人とはむやみにやりとりしない!
SNSでは、友達や家族だけでなく、全く知らない人とも繋がれるのが大きな特徴です。
趣味が同じ人や、同じ悩みを持つ人と繋がるのはとても魅力的ですよね。まるで、昔からの友人のように仲良くなれることもあります。
しかし、インターネット上の人が本当に信頼できるかどうかを見極めるのは非常に難しいです。
「素敵なネックレスですね!どこで購入されましたか?」
「いつも頑張ってますね!応援しています!」
そんな優しい言葉をかけてくれる人もいるかもしれません。でも、その言葉の裏に別の意図が隠されている可能性もあります。
例えば・・・
「この投資話は絶対に儲かりますよ!一緒にやりませんか?」
「新しいビジネスを始めました!興味があれば詳しくご説明します!」
そんな誘いがあるかもしれません。でも、ちょっと待ってください!
それは、あなたからお金をだまし取ろうとする悪意のある罠かもしれません。親切そうな言葉の裏にも、悪意が潜んでいる可能性があることを、常に意識しておきましょう。
トラブル③SNSで見かけた「デマ情報」に要注意!
インターネット上には多くの情報が溢れていますが、その中には私たちを騙そうとする「嘘の情報」、いわゆる「フェイクニュース」も含まれています。特にSNSでは、真実のように見せかけたフェイクニュースが、友達や家族を通じて広まることがあるため、注意が必要です。
例えば、大きな地震が発生した直後に、次のような情報がSNS上で拡散されたとします。
「【拡散希望】〇〇病院では、けが人が多く、医薬品が不足しています!近くの方は、家にある薬を持って駆けつけてください!」
しかし、実際には病院には十分な薬があり、この情報を見た人々が病院に殺到することで、本当に必要な医療が滞ってしまうかもしれません。
また、「【募金のお願い】難病の〇〇さんの手術費用を支援してください!〇〇さんのために力を貸してください!」
という情報も、実は〇〇さんは存在せず、募金は詐欺グループに流れてしまうこともあります。
このようなフェイクニュースは、私たちの判断を狂わせ、時に大きな損害を引き起こす可能性があります。
冷静になって、情報源を確認したり、公式な情報源と照らし合わせてみたりすることが大切です。SNSで見かけた情報は、鵜呑みにせず、一度立ち止まって考える習慣を身につけましょう。
大切なのは、まず「知ること」から!
今回は、SNSで起こる可能性のあるトラブルについて、具体例を交えながらご紹介しました。
「なんだか難しそう」
「もしこんなトラブルに巻き込まれたらどうしよう」
そんな不安を感じた方もいるかもしれません。
でも、心配しないでください!
SNSは正しく使えば、遠く離れた家族や友人と繋がったり、新しい趣味の世界を広げたりできる、とても便利で楽しいコミュニケーションツールです。
まずは、SNSで起こりうるトラブルについて「知る」ことが大切です。そして、今回ご紹介した内容を参考に、「自分の身は自分で守る」という意識を持ちながら、安心してSNSを楽しみましょう!