理事長コラム「ススメのひらき」~安心と窮屈さのホンネ、そして心地よい距離感とは?
あるインタビューで耳にしたお話が、今回のコラムのきっかけでした。「実家に住む高齢の両親のエアコンが、猛暑の日でも切れたままになっていないか心配で、子どもが外出先からスマホで確認して、オフだったらオンにしているんです」
この話を聞いたとき、「見守り」って、こういう自然でやさしい形があるんだなと感じました。さらに別の方からは、「実家にカメラを設置している」という話も。単なる映像確認だけでなく、声をかけて会話もできるそうです。お互いの安心感につながっているとのことで、これもまた“見守られる暮らし”の一つの形だと感じました。
ちなみにエアコンは買い替えなくても、こんなガジェットを設置すればスマホから操作が可能になります。
コラムの内容を音声で聞いてみよう!
参考動画:ジュンヤン / 僕は、一人暮らし。「家電を操作するだけじゃないNature Remo 3にしかない機能とは?| スマートホーム始めるならまずこれ!」(YouTubeより)https://youtu.be/Qh3GcIHuNc4
「見守り」ってどう感じますか?

「最近、子どもに『スマホでお母さんの居場所、見えるようにしといてね』って言われたんです。なんだか監視されてるみたいで、ちょっとイヤな気持ちになってしまって……」
確かに「見守り」という言葉には、少し上から目線で見られているような印象もあります。でも、見方を変えれば、「あなたのことを大切に思っている」という、やさしい気遣いの表れとも言えるのではないでしょうか。
一方で、「見守られていて助かった!」という実感のこもった声も、よく聞かれるようになってきました。
「旅行先で道に迷ったとき、娘がスマホのアプリで私の居場所を確認して、すぐ電話をくれたんです。本当に助かりました」
また、「スマートウォッチが転倒を検知して、家族に自動で通知された」ケースや、鍵に取りつけた AirTag(エアタグ) で忘れ物がすぐに見つかったというエピソードもあります。
“見守り”とは、万が一に備えるツールであり、日常のちょっとした安心を支える存在でもあるのです。
「旅行先で道に迷ったとき、娘がスマホのアプリで私の居場所を確認して、すぐ電話をくれたんです。本当に助かりました」
そんな体験談を聞きました。
“見守り”とは、万が一に備えるツールであり、ちょっとした安心をくれる存在でもあるのです。
見守りに役立つデジタルサービスいろいろ
■ iPhoneの「探す」アプリ
家族の居場所を地図上でリアルタイムに確認できる、Apple公式の機能です。特別なアプリをインストールしなくても、標準搭載されているため、すぐに使えるのが魅力です。
位置情報の共有をオンにしておけば、家族同士が現在地を確認し合うことができ、災害時や外出時の安否確認にも役立ちます。また、移動履歴も一定期間残るため、「今日は無事に帰宅しているかな?」といった確認も可能です。
参考動画:Apple Japan「iPhone、iPad、iPod touchの「探す」の使い方 | Appleサポート」(YouTubeより)https://youtu.be/Gf8sjvnrwHU
■ Androidの「ファミリーリンク」
Googleが提供する無料の見守りアプリで、もともとは子どものスマホ利用を保護者が管理する目的で開発されましたが、シニア世代の見守りにも活用できます。
保護者のスマートフォンから、登録した家族の端末の位置情報をリアルタイムで確認できるほか、使用しているアプリの把握や、一定時間ごとに利用を制限する機能なども搭載されています。
例えば「今日は外に出ているかな?」「決まった時間にスマホを触っているか確認したい」といった見守り方が可能です。また、万が一スマホが手元にないときでも、最後に確認された位置情報をもとに所在を探すこともできます。
参考動画:ソフトバンク(SoftBank)「初期設定方法(13歳以上のお子さま用)[ファミリーリンク/Android]」(YouTubeより)https://youtu.be/L6TBjcdH3ws
■ GPS搭載スマートウォッチ
Apple Watchなどのスマートウォッチには、GPSのほかに心拍数の測定、転倒検知、SOS発信などの機能が搭載されているモデルも。
これらの機能は、特に一人暮らしの高齢者や持病を抱える方にとって、日常生活を見守るうえで大きな安心材料になります。たとえば、転倒を検知すると、自動的に登録された家族や緊急連絡先に通知される機能は、万が一の事故時に迅速な対応を促します。
また、心拍数の異常や長時間の無動作を検知し、アラートを出す機能もあり、日々の健康管理にも役立ちます。これにより、見守る側も「何かあったときにすぐ分かる」という安心感が得られます。
さらに、音声通話やメッセージ機能を通じて、スマホを取り出さなくても簡単に家族と連絡が取れるのも魅力の一つです。日々の健康と安全を「さりげなく」サポートするツールとして、スマートウォッチは非常に心強い存在です。見守る側とアプリで連携すれば、健康状態の変化にもすばやく気づくことができます。
参考動画:Apple Watch Channel「Apple Watchの命を守る機能15選?設定も紹介?」(YouTubeより)https://youtu.be/N1Y_SuqtK0U
■ Apple AirTag(エアタグ)
財布や鍵、バッグなどに取りつけて、持ち物の位置を確認できる小型タグ。iPhoneの「探す」アプリと連携することで、家の中や外出先でも位置をすばやく把握することができます。
特に忘れ物や落とし物が多い方にとっては、AirTagがあるだけで探す時間や不安が大きく減ります。高齢の家族がよく使う鍵やバッグに取りつけておけば、「どこに置いたかな?」という日常の小さな困りごとを減らす手助けになります。
また、家族の持ち物にそっと取りつけておくことで、災害時や外出時の安否確認にも活用できます。プライバシーに配慮しつつ、安心を支えるデバイスとして、さりげない見守りの手段になり得ます。
※AirTagは音を鳴らして場所を知らせたり、近くにいるとiPhoneで方向を示したりと、探す手段が複数あるのも特徴です。
参考動画:あっちゃん教えて「【初心者向け】シニアの忘れ物対策にも最適!Air Tag(エアタグ)初期設定と使い方|Air Tagおすすめアクセサリー#73」(YouTubeより)https://youtu.be/g2ljQgU01gc
“見守り”を前向きに取り入れるということ

人に見られていると感じると、少し窮屈に思うかもしれません。
でも、「あなたが無事かどうかが心配」という家族の思いを受け止めてみると、見方が変わってくるのではないでしょうか。
多くの見守りサービスは、オン・オフの切り替えが自由にできます。
「旅行中だけ」「日中だけ」「必要なときだけ」といった、自分の生活スタイルに合わせた使い方が可能です。
とはいえ、こうしたツールを活用するかどうか、どこまで情報を共有するかについては、ご家族と一度しっかり話し合ってみることをおすすめします。見守る側・見守られる側、どちらも納得のいく形で取り入れることが、安心と信頼につながります。
デジタルの力を借りて、「誰かとつながっている安心感」を得ることは、これからの暮らしをちょっと豊かにしてくれます。
“見守られる”というのは、「信頼されている」ということ。
自分らしいスタイルで、無理なく取り入れてみてはいかがでしょうか。


