理事長コラム「ススメのひらき」~デジタルトランスフォーメーション

デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation; DX)とは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念である。2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱したとされる 。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 「デジタルトランスフォーメーション」

今年2019年は本格的な「デジタル技術と人・社会の融合」の年になると考えています。

「デジタル技術と人・社会の融合」で何が起こるのでしょうか。

買い物

・キャッシュレス
キャッシュレス(決済)とは、現金(硬貨や紙幣)以外で支払いを行うことです。クレジットカードが代表格ですが、suicaやmanacaといった交通系電子マネー、waonやnanaco等の流通系電子マネーなど様々あります。昨年話題になったのは、PayPayやLINE Pay等のQRコード決済です。スマホにQRコードやバーコードを表示させ、支払い時に「ピッ!」と読み取りしてもらい決済します。キャッシュレスにより作業効率が高まります。今年は昨年以上にキャッシュレス化があらゆる分野で進むでしょう。

・レジ無し店舗
レジ無し店舗とは、従来通り店員はいるけど決済は自分で行う店のことです。スーパーのセルフレジとは異なります。自分のスマホをレジ代わりにしてバーコードを読み込ませ、支払いはキャッシュレスで。レジに並ぶことなく買い物をスムーズに完了させられます。飲食店ではスマホで注文し、支払いもスマホでという店も増えつつあります。

交通・物流

・自動運転
高速道路でのトラックの自動運転が昨年実験され早ければ今年にでも実現されそうです。

自動運転トラックの開発状況&企業まとめ 利点は? 実現はいつごろ?

限定された地域でのバスの自動運転が今年からはじまり本格普及は2020年のオリンピック以降と予想します。個人の自動運転も技術的には可能ですが、事故が発生した際の法的問題がありもう少し先になりそうです。

・ドローン
ドローンとは、無人飛行機のことです。すでに航空写真の撮影、農薬散布、遭難者捜索などで利用されています。日本においては法律上人が操縦し目視できる範囲で飛行させる必要がありますが、法改正があればあらかじめ指定した箇所へ完全自動で飛行して行き戻ってくるようになります。そうなるとドローンが軒先まで荷物を届けてくれます。特に山間部や離島など交通困難な箇所への配達がスピーディーになるでしょう。もう少し先の話になるでしょうが、技術が高まり安全性が確保できれば荷物で無く人を乗せることも可能です。災害時や遭難者の救助にも活躍できます。空飛ぶ自動車は形を変えて実現の可能性があります。

医療

Designed by Macrovector

・遠隔(オンライン)医療
遠隔(オンライン)医療とは、病院に出向かず自宅に居ながら情報通信機器(スマホやタブレット、専用端末)を通じて医師の診察診断を受けることです。離島や診療困難地域での導入が進んでいます。診察診断を受けるには、身体の状態を正確に伝える必要があり、心拍や血圧などを24時間自動計測し保存する機器も既に提供されています。処方薬も宅配が可能になる予定です。

・医療機器など
従来の技術では困難だったこともIT技術によって改善、解決されつつあります。

ロボットが手術をする時代
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakayamayujiro/20160201-00053923/

IoTで乳幼児の突然死対策、ソフトバンクグループのhugmoが保育士の負担軽減サービス
https://www.hugmo.net/hugsafety.php

DFree – 排泄予測デバイス
https://dfree.biz/

【情報・通信技術でみんなの暮らしを快適に】

デジタルトランスフォーメーション「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」

IT無くして成り立たない現在、皆様はいかがお感じでしょうか?

人が、地域が、社会がより良い方向に進んでいくために引き続き活動してまいります。

本年もご協力の程どうぞよろしくお願いいたします。