理事長コラム「ススメのひらき」~ネットで空前の釣りブーム!?

釣りは釣りでも、「フィッシング詐欺」の話です。下記グラフの通り、急増しています。インターネットを利用する際に注意すべきことはたくさんありますが、今回はフィッシング詐欺についてです。
※詐欺のフィッシングは「Phishing」で釣りの「Fishing」と綴りが異なりますが、語源は「Fishing」と言われています。

そもそも詐欺とは?

インターネットに限らず、詐欺はありますよね。
詐欺の例として、講座や講演の際にお話しする古典的な詐欺「消防署のほうから来た詐欺」をご紹介。

どの部分が詐欺かわかりましたか?
訪問者の「消防署のほうから来ました」が詐欺部分です。
「~のほう(方向)から来ました」は決して嘘をついているわけではないです。
しかし、聞き手は「~のほう(者)から来ました」と理解しています。
訪問者は、聞き手に自分を消防署員と錯語させ、消火器を販売し、お金を奪いました。

詐欺とは、言葉巧みに誘導し(騙し)金品を奪ったり、損害を与えることです。

フィッシング詐欺とは?

金融機関に限らず、誰しもが知っているような大手企業(Amazon、楽天、メルカリ、佐川急便、ヤマト運輸、郵便局など)を名乗ってメールが届きます。
メール内で言葉巧みに偽画面へ誘導し、個人の情報(氏名、口座情報、暗証番号、クレジットカード番号、ID、パスワードなど)を入力させ、今度はその情報を基に個人になりすまし、お金を引き出したり、商品を購入されたりします。

出典:フィッシング詐欺対策協議会「STOP!フィッシング詐欺について

対策は?

フィッシング詐欺のメールを止めることはできませんし、届いたメールが正規のものか、偽物かも見分けがつきません。以前はメールの文章が一部怪しいということで、判断できていましたが、最近は流暢な日本語でそれっぽく書かれいます。

では、どう対策したら良いのか?
まずは「メールを読んで一旦考える」。慌ててすぐにリンクをクリックしない。
そして「個人情報の入力を求められる内容だったら無視(削除)」です。

もし気になる場合は、メールに記載されている企業名等をヤフーやGoogleで検索して探し出します。そして、そこに記載されている連絡先へ問い合わせをしましょう。
銀行なら通帳に記載の電話番号へ問い合わせをしても良いですね。

もし、トラブルに巻き込まれたら一人で解決しようとせず相談しましょう。
・消費者ホットライン -局番なし「188」(いやや)-
http://www.kokusen.go.jp/map/index.html
・IPA情報セキュリティ安心窓口
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/index.html
・都道府県警察本部サイバー犯罪相談窓口一覧
https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm

まとめ

残念なことに、今回ご紹介したフィッシング詐欺など、インターネットを利用した新しい手口の犯罪が次々とあらわれ、被害も年々大きくなってきています。被害に合わないためには、報じられるニュースを自分事ととらえ、知識を増や情報を収集しリテラシーを高め、自衛するしかありません。お困りのことがありましたらデジサポまでご相談ください。

以下、セキュリティ講座の映像です。ご参考までに。