理事長コラム「ススメのひらき」~どう付き合いますか?

みなさん、あけましておめでとうございます。
デジサポの友次です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2026年の幕開けとなる今月のコラムでは、今年のデジタル業界でよく耳にしそうな言葉についてお話ししたいと思います。それは「AIの社会実装元年」です。
「社会実装(しゃかいじっそう)」なんて聞くと、なんだか漢字ばかりで難しそうですよね。
でも、これ、実はとってもワクワクする話でもあります。
簡単に言うと、「今までパソコンやスマホの中にあったAIが、水道や電気のように、生活の中に少しずつ溶け込んでいく」ということ。特別な道具というより、気づかないうちに役立っている存在になっていく。2026年は、そんな動きがより身近に感じられる場面が増えていきそうです。
「なんで急にそんなことに?」と思うかもしれませんね。
背景のひとつには、「少子高齢化で働く人が減っている」という現実があります。お店や病院、地域の活動など、これまで通りの便利な暮らしを人間だけで支え続けるのが、少しずつ難しくなってきている。そんな場面が増えています。
そこでこれからは、AIが「頼れる助っ人」として、人手が足りない部分をそっと手助けする場面が増えていくのかもしれません。
じゃあ、具体的に私たちの暮らしはどう変わるのでしょう。すでに始まっているものもあれば、これから増えていきそうなものも含めて、例えばこんな場面が考えられます。
- 買い物での「うっかり」を減らす手助け
スーパーで「あれ?トイレットペーパー、家になかったけ?」と迷った時に、購入履歴などから「先日買ったばかりかもしれませんよ」と教えてくれる。 - 健康状態を見守るサポート
血圧計や体重計、スマートウォッチが連携し「最近、少し運動不足気味ですよ」「今日はよく眠れていましたね」と知らせてくれる。自分では気づきにくい変化に早めに気づいて、病院での診察を促してくれる。 - 電話応対がスムーズに
飲食店や病院のお店に電話をかけると、AIが受付を手伝ってくれる。「その時間は満席ですが、30分後なら空いていますよ」「〇日の〇時でしたら空いています」。役所に手続きを尋ねると、AIが人と話しているのと同じような自然なやり取りで教えてくれる。 - 旅行計画を相談
「来月、夫婦で温泉に行きたい。足が悪い母でも安心な宿を探したい」と話しかけるだけで、候補をいくつか整理し提案してくれる。さらに、観光プランの提案や電車のチケット手配まで。 - 災害時にも
AIが様々な情報を整理して「今、何を確認すべきか、何をするべきか」を分かりやすくし、判断の手助けをしてくれる。ただ、災害時は通信が不安定になったり、情報が古かったり誤っていたりすることもあります。AIの案内だけに頼らず、従来通り自治体の発表や防災無線、テレビ・ラジオなど、確かな情報とあわせて確認することが大切です。
どうでしょう。AIが広がっていくと、「機械がもっと人間に歩み寄ってくれる」という面も出てきます。
こうした変化の中で、今年はスマホやタブレット、パソコン以外の、全く新しい「道具」が登場するかもしれません。画面をタップするのではなく、ただ話しかけるだけのバッジのようなものや、メガネのようなもの……そんな新しい相棒が、少しずつ生活に入ってくる可能性もあります。
ただ、便利になる一方で、大切なこともあります。
それは、「どこまでをAIに任せて、どこからは自分で決めるか」を考えることです。
全部をお任せにするのではなく、「ここはAIに手伝ってもらおう」「ここは自分で確かめよう」と、自分なりの付き合い方を作っていく年にもなりそうです。
「新しい技術についていけるかしら」
そんなふうに不安に思う方もいるかもしれません。
でも、大丈夫です。
「社会実装」が進むということは、難しい操作を覚える必要が減り、むしろ誰でも使いやすい形で入ってくる、ということでもあります。
私たちデジサポは、そんな新しい時代とみなさんをつなぐ「橋渡し役」として、今年も分かりやすく、そして楽しく、デジタル活用のサポートを続けていきます。
AIが頼もしいパートナーとして、私たちの暮らしを支える場面が少しずつ増えていく2026年。みなさんと一緒に、無理のない形で便利さを取り入れていけたらと思います。


