理事長コラム「ススメのひらき」~自衛する

クレジットカード番号の流出と悪用、第三者による銀行口座から預貯金の引き出し、IT/ICTに関わる犯罪と被害に巻き込まれる方が増加しています。
自動車の追突事故のように自分では防ぎようのないこともありますが、シートベルトの着用や早めのライト点灯、車間距離をとる等自分で気を付け、被害を軽減したり、回避できることもあります。今回はスマホやインターネットを利用するにあたり、自衛の手段、知識をご紹介します。

パスコードロックをする

スマホが行方不明になり、スマホに電話をかけ着信を鳴らし探し出した、という経験ありませんか?自宅で見つかれば「ほっ」と安心ですが、鳴らしても鳴らしても見つからなかった時の不安感は、財布を無くしたとき以上です。

ある時は「電話機」、またある時は「財布」、またある時は「手帳」とスマホは生活を送るために欠かせない大切なツール(道具)です。

そんな大切なツールには個人情報が山盛りです。住所や電話番号、LINEやメールのやり取り、写真、各サービスのアカウント情報など。自分の情報だけではなく、家族や知人の情報も。どんなに気を付けていても、置忘れや盗難により紛失の可能性はゼロではありません。

自分のために、家族や知人のために、紛失による情報流出に備えをしておくことは、スマホを利用する際に必須であり、マナーでもあります。

あらかじめ設定した数字や文字を入力しないとスマホの操作ができないようにする「パスコードロック」を紛失に備えて設定しておきましょう。設定方法は以下をご参照ください。パスコードを忘れるとスマホを操作できなくなるので設定の際はご注意ください。

iPhone、iPad、iPod touch でパスコードを使う

Android デバイスで画面ロックを設定する

詐欺に注意する

詐欺とは「言葉巧みに個人情報や金品を奪ったり損害を与えること」です。「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」が社会問題化していますが、スマホ(インターネット)特有の詐欺があります。その中でも多くの被害が発生しており注意が必要なのは「フィッシング詐欺」と呼ばれる詐欺です。

誰もが知っている有名企業を「騙(かた)り」メールを送り付け、偽サイト(ホームページ)に誘導し、銀行口座情報(口座番号や暗証番号)やクレジットカード情報(番号や有効期限)を入力させ、それら情報を入手し悪用します。もし、そのようなメールが届いたら一切無視(削除)します。

詳しくは下記をご参照ください。

フィッシング詐欺に注意|基本的な対策|一般利用者の対策|国民のための情報セキュリティサイト

アンテナを張る

スマホをはじめとしたIT/ICTの分野は、変化のスピードが激しく、ドッグイヤー(Dog Year)とも呼ばれます。※ドッグイヤー=犬の1年は、人間の7年に相当するという意味。変化の激しさを表す例え。

技術革新により、数年前には存在しなかったサービスが続々と提供されています。スマホと位置情報を組み合わせた地図アプリ(Googleマップなど)、天気・防災アプリ、何かと話題の「Uber eats」も同様の技術を利用したサービスです。これらのサービスは日常の利便性を高めてくれる、Goodな変化です。

一方、数年前には存在しなかった犯罪も次々と発生し、巻き込まれる人数も増加しています。

2018年のサイバー犯罪の検挙件数は過去最高、警察庁が調査

IT/ICT分野の多くの犯罪は、自身のITリテラシーを高めることで回避可能です。※ITリテラシー=各種IT関連サービスや機器、テクノロジーについて理解し、使いこなす能力のこと。

自分でアンテナを張り、日頃から興味関心を持ち続ければ、ITリテラシーは自然と高まります。報道されているニュースを自分事ととらえ、疑問や理解できないことが生じたら、調べたり、家族や知人に聞きましょう。

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