理事長コラム「ススメのひらき」~I GOT WINGS
若宮正子さんをご存知ですか?
1935年東京生まれ。東京教育大学附属高等学校(現・筑波大学附属高等学校)卒業後、三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)へ勤務。定年をきっかけに、パソコンを独自に習得し、同居する母親の介護をしながらパソコンを使って世界を広げていく。1999年にシニア世代のサイト「メロウ倶楽部」の創設に参画し、現在も副会長を務めているほか、NPO法人ブロードバンドスクール協会の理事として、シニア世代へのデジタル機器普及活動に尽力している。2016年秋からiPhoneアプリの開発をはじめ、2017年6月には米国アップルによる世界開発者会議「WWDC 2017」に特別招待される。安倍政権の看板政策「人づくり革命」の具体策を検討する「人生100年時代構想会議」の最年長有識者メンバーにも選ばれた。
新潮社「著者プロフィール」より http://www.shinchosha.co.jp/writer/6061/
先日(2018年7月29日)開催された「シニアプログラミングハッカソンAichi2018」でスペシャルゲストとして講演されました。ご縁があり私も参加しお話を聞いてきました。
若宮さんが一躍世界的な著名人となったのは、81歳で作られた「hinadan(ひな壇)」アプリです。
このアプリの開発期間は6ヶ月。アプリ開発知識ゼロからですよ。
若宮さんのお話は約30分。その間一度も座ることなくお話を続けられました。
目を閉じ声だけを聴いていると、とても83歳には思えません。
声量、話のテンポ、スピード感、そして何より内容。
- AIスピーカーがシニアの自立を助ける「寝たきりになってもヘルパーにお願いしなくて良い」「どう使えるか研究する」
- リケジョが少ない問題「21世紀の針仕事はIT。リケジョ(理系女子)を増やす。」
- プログラミング「家族や社会とリアルに繋がっていないと良いプログラムはできない」
- 教えることは学ぶこと
私の拙い文章より動画をぜひご覧ください。
「I GOT WINGS」「魔法の翼をもらった」
私がインターネットに初めて触れた約20年前、まさに同じ感覚でした。
自分の世界の無限の広がりを感じました。
それは、自転車に乗れるようになった時、車の運転ができるようになった時と似た感覚。
自分の意思で自由に何処へでも出かけられる。
インターネットはそれらよりももっと強い衝撃。
場所や時間、物理法則をも無視して飛びまわれる。
飛び回るというより、手の中に地球がおさまっている、触れているような。
インターネットを中心としたICTは人類を次のステージへといざなう、産業革命以来の革命と確信しています。
老若男女、この翼を自由に羽ばたかせてもらいたい。
そのためのサポートが私たちのミッションです。